金箔の中でも金沢を中心とした石川県で生産されるものを金沢箔と呼びます。国内で生産される金箔の99%近くを金沢が占めており、1977年には金沢箔が経済産業省指定伝統工芸品材料に指定されました。
金箔の厚さは1万分の1~1.2ミリと非常に加工が難しく、ベテランの技が光る職人たちによって作られています。金沢ではすでに16世紀には金箔が生産されていましたが、17世紀末に幕府が行った金箔・銀箔の統制により江戸と京都のみでしか製造ができなくなりました。
その後明治維新により幕府が崩壊することで自由に製造することができるようになります。優れた製箔技術を持つ金沢の職人が製造する金沢箔は、全国にその名を広め現在でも金沢=金箔の街として知られています。
金箔の厚さは1万分の1~1.2ミリですが、その厚さは10円玉程度のものを畳2枚分までに延ばしたものとなります。金箔作りの工程は、金にごくわずかな量の銀や銅を溶かして合わせる「金合わせ」から始まります。できた合金を延ばす「延べ金」を行い、6センチ角にカットした「小兵(こっぺ)」を澄打紙に挟み、さらに機械を使用し打ち延ばしていきます。
1000分の2ミリまで打ち延し完成した「上澄(うわずみ)」は、12等分して「小間」を作る「澄切り」を行い、箔打ちの機械で1万分の1~1.2ミリまで延ばす「打ち前」を行っていきます。品質を確認して広物帳に抜き出す「抜き仕事」を行って、移した箔を109ミリ角に切り揃え、100枚単位で手漉きの間紙に挟む「箔移し」を行い、仕上げとなります。
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